JRの駅に置いてあるパンフレットで、前から気になっていたツアーの『かにカニ日帰りエクスプレス』私の知り合いの多くの兵庫県民が皆かにを食べに行くために利用するツアーらしく、あまり蟹が得意ではない私でしたが、そこまで言うなら・・・と利用してみようかと考えてみました
しかし、残念ながらかにカニ日帰りエクスプレスは2名様から・・・平日に、同じく蟹が得意ではない妻を誘っても…と思い、一人でツアーを利用せずに行ってみることにしました
まずは姫路駅を8:58に発車するかにカニはまかぜに乗車します、ここからビールを飲みながら城崎温泉を目指します。車では決してできない電車旅の醍醐味です
平日ということもあり、かにカニはまかぜにはほとんど乗車している人がいません、私が乗った6号車には私を含めて2名だけの乗車でした
ネットで調べてわかったのですが、特急はまかぜの車両の最前列と最後列にはコンセントがついていましたので、ちゃっかり充電しながら移動しています
乗車してすぐにビールを開け、駅弁の蟹ちらし冬膳も楽しみます、蟹のちらし寿しや焼き鯖、シイタケのフライなど、丁度良い酒のアテがたっぷり入っていました
弁当などを食べながら車窓を楽しんでいたら、途中から雪景色がちらほらと見えてきました、昨日はこの辺りでは雪が結構降ったみたいです
和田山駅の周辺になると、一面銀世界になっていました。ビールとお弁当でお腹はいっぱいになっています、これからカニを食べに行くというのに・・・なんてこったい
姫路駅を出発して2時間弱で城崎温泉に到着しました、気温は少し寒い程度で雪もありません、途中の雪景色を見ていたので、少し拍子抜けでした
これからまず温泉に入ってから昼食をとりたいと思います(お腹いっぱいですが…)
駅前で少しだけ写真を撮ったりした後、まずは外湯めぐりをします、この時間に空いている外湯のうち一の湯を目指すことにしました
道中は飲食店やお土産屋さんなどなかなか楽しい道中の散策となりました。平日だからなのか、人はまばらで、もっと人がいると思っていたのでむしろなんだか少し寂しくも感じます
川を挟んで両サイドにお店や宿が並び、城崎温泉っぽい景色を楽しみながら最初の外湯の一の湯まで歩きます
5分程歩くと一の湯に到着しました、一の湯の外には足湯もありました。一の湯で城崎温泉1日入浴券1300円を購入しました。外湯は7つあり、それぞれ700円~800円するので、2か所巡るだけで元が取れる優れものです、今日は金曜日なので地蔵湯が休みだったので、残りの6つの外湯から入れるだけ入ってみます
一の湯は洞窟風呂が特徴で開運招福の湯と書いています、その洞窟風呂は半露天風呂の様で少しぬるめのお湯です。逆に内湯は熱めのお湯でした。ゆっくり入って少しでもお腹が空けばよいのですが
外湯のどこでも売っている150円の温泉タオルも記念に購入しました。ご当地キャラの玄武岩の玄さんが描かれています
一の湯で体を温めた後、少しだけ・・・ほんの少しだけお腹が空いてきたのでいなば鮮魚に入り、かにのお造りと焼きかにを頂くことにしました
いなば鮮魚では食券を買ってから注文する方式でした。今年は蟹の値段が高騰していると聞いていましたが、かなり高くなっているみたいです、この2皿とお酒ででほぼ5000円かかりました。まあ蟹を食べに来たのですからよいのですけどね
焼きかには味が濃くて香ばしくておいしく、日本酒によくあいますが、やっぱり蟹の身をほぐすのが苦手で疲れます
刺身はねっとりとした触感で、わさび醤油でいただきます。これまた日本酒に合う!まあ蟹ならなんでも日本酒に会いますよねー
しかし、このお店ではかにの甲羅が出てくるメニューは無いようでした。かに味噌を楽しみたい人にはこの店はお勧め出来ないかもしれません
お酒のせいで少し気分よく、かにのせいで再び満腹になってしまったので一生懸命カロリーを消費するために散策します、まずは四所神社で参拝しました。
四所神社のとなりに御所の湯があるので、とりあえず風呂に入ります
御所の湯は露天風呂しかないという珍しい外湯です。美人の湯らしいです。建物の中は洗い場のみで、風呂は露天風呂のみといった変わった造りの温泉でした
さら~っと風呂に入った後、ロープウェーに乗って山頂に行こうと思いながら見てみると温泉寺の山門が見えたので参拝して御朱印を頂くことができました。久しぶりの御朱印を頂きましたよ
参拝した後、なんとも挑発的な階段があります、本堂まで続く長い階段を見てしまったら上るしか無いでしょ!
長い階段とはいえ10分程登ると本堂に到着しました。息も上がりましたがよい汗をかくことができました
本堂に到着し拝観料300円を支払い中の千手観音などを説明を聞きながら参拝できました。温泉寺は約1300年前に城崎温泉を開いた道智上人により開創されたそうで、中には本当に当初千本の手を持った千手観音がいたり(今は八百数本らしい・・・)1300年前に一本の木から彫られた本尊十一面観音がいたり、33年周期で御開帳で去年まで御開帳だったり(なかなか残念!)。いろいろと勉強になり楽しかったのですが、御朱印は住職が不在のため頂くことができませんでした。あまりにも不運(涙)
少し城崎の街並みを眺めて、山頂を目指しましたが途中から雪道になってしまったので登頂は断念・・・最初からロープウェーにしておけばよかったと後悔してしまいました
下山した先に城崎温泉元湯があり、ここで温泉玉子などを作ることができます、今は満腹なので何も食べることができません、汗をかいたのでまた風呂に入ります
元湯のすぐそばにある鴻の湯に入ります、しあわせを招く湯と書いています。コウノトリが足の傷を癒したと伝わる温泉です、非常にタイミングが良く、私ともう一人だけしかいませんでした、のんびりゆっくりと露天風呂を楽しみました。風呂上がりに小さな休憩所?椅子があったので、少しだけ休憩をしました。いっぱい風呂に入って少し疲れています。もうこれで温泉はやめようかどうか悩むレベルです・・・
途中湯上りアイスやプリンを食べたいとも思ったのですが、無理~!!
先ほど風呂に入ったばっかりで疲れているとかなんとか、さっき書いたばかりでしたが、レトロな柳湯だけはやっぱり入っておかなければならないと思い、柳湯にも入る決意をしました
柳湯は子授けの湯と書いています。柳湯の中は内湯と洗い場のみの簡単な作りですが、立派な梁があり天井の高いきれいな建物の温泉でした。もっと歴史を感じることが出来るような古びた建物なのかと思っていたのですが、逆にキレイすぎたかな?お湯は今まで入った中で一番熱いお湯で、肌にピリピリするくらい熱い、一番温泉地を実感できるお湯だったと思います。疲れもあり、あっさりあがってしまいましたが、良い思い出になりました
柳湯を出ると16時前になっていましたので、そろそろアルコールでのどを潤しながら食事をする事にします
蟹ばかり食べていて少し飽きてしまっていて、本音を言うとラーメンとかカレーとか食べたい気分ですが、ここまで来たら修行のように蟹を食い尽くすと決めているので、気を引き締めて蟹のお店へ向かいます
せこがに(松葉ガニの雌)を出す大幸商店へ向かい、茹でせこかにとせこがに汁を頂きました
茹でせこかに(中)とせこがに汁(中)は小ぶりながら量的には丁度良い、せこがに汁の塩味がすごく美味しいです、せこがにとは松葉がにの雌のことで、食べ応えがあるのは個体が大きい松葉がにだそうで、雌のせこがには、個体は小さいのですが、内子・外子・卵巣などの濃厚な味が特徴なんだそうです。甲羅の中の内子やかに味噌の濃厚な味を楽しみながら、熱燗とともに十分に堪能させていただきました
内子と外子と味噌が濃厚で堪能!すごく美味しい
せこがに汁も温まるしすごく美味しいです、甲羅に日本酒を注ぎカニ味噌と一緒に頂くことができました
お土産を購入し城崎温泉駅に戻ってきました、食べ疲れはありますが、しっかりと城崎温泉を満喫することができました
特急はまかぜ6号は時間通りに入線してきましたが、乗車率は2割程度でしょうか?城崎温泉に行くときは平日がのんびりできて良いかもしれません
電車に乗り込んで、まだ食うんかい~!って自分でもよくやるわって思います、お土産の日本酒についている蟹味噌とともにとことん飲みます
かに寿しとかにの巻き寿司、ちらしずし、お米はもういいかな・・・蟹味噌と日本酒でもちびちびやりました。少し日本酒が足りなかったかもです
帰りは姫路駅まであっという間でした
はじめての城崎温泉とかにを楽しむツアーでしたが、かにカニ日帰りエクスプレスは旅館でフルコースの蟹を楽しむことができ、今回私が払った金額と同様かそれ以下の金額で楽しむことが出来るのであれば十分に価値があるのかと思います!今度機会があれば妻を連れて行こうかな?と思う位のプランでした!